この度、FUDA主催で、下記のシンポジウムを開催致します。
名古屋より、前名古屋造形大学学長で、現清洲市はるひ美術館館長の高北幸矢氏や、多彩なパネラーの方をお招きしてのシンポジウムです。
デザイン界や建築界に大きな影響を与えた、東京オリンピックエンブレム問題を検証討議をし、何らかのこの問題の糸口を探る試みです。
「デザインの信頼と未来」をテーマとした内容ですので、広く社会との関わりが必要ですので、
皆さまにも呼びかけをして、是非ご高覧を頂きたいと企画しました。
よろしくご参加ください。
かねこ
「デザインの信頼と未来」
東京オリンピックエンブレム問題から見えてくるデザインの社会性
施設建設整備の遅れや治安問題等で開催が危ぶまれたブラジルのリオオリンピックも、どうにか無事に開催され、9月7日からは18日までのパラリンピックが幕を開けます。
しかし概ね、日本においてはオリンピック情報は次回の開催地、東京に関心が移りつつあり、スポーツの祭典としての話題より、東京都知事選を終えた新都知事の小池氏の動向として、オリンピック関連施設の予算の見直し議論のような政治問題としての報道が多くなされています。
2013年9月8日に2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まり、去年の7月24日に佐野研二郎氏による公式エンブレムデザインの発表がなされました。
しかし、同日にベルギーの劇場レエージュのオリビエ・ドビ氏からデザインの類似の指摘があり、8月14日には正式に使用差し止めの法的処置がとられました。
そして、この期間エンブレム問題に端を発したデザイン界のモラルを危惧する数多くの情報が錯綜し、ちょうど約1年前の9月1日にこのエンブレム案の使用中止が決定し、再度二次募集がなされてようやく今年の4月に新公式エンブレムが最終決定した経緯があります。それから早くも1年が経過し、この問題もすでに過去の出来事として風化しつつあります。
しかし、果たして我々デザイン業界に身を置くものとしてこの問題は過ぎ去ったことでしょうか。
逆にその後、様々な関連した問題点が浮かび上がり、テレビのワードショーや週刊誌のネタとなり、デザイナーの役割や立ち位置に社会から不信感を持たれる結果を引き起こした事態をどのように咀嚼したらよいのか。
国立競技場問題で果たされた建築家の理論構築や課題解決のプロセスと比較して、このエンブレム問題でグラフィックデザイナーが果たさなければならない役割りとは何か。エンブレムのデザインの類似問題だけで止まらないもっと奥深い課題が潜んでいるのではないか。
何か明快な答えが出ないもやもや感を感じるのは私だけでしょうか。
この度、この問題の本質を探り、検証を含めて、東京オリンピックエンブレム問題を議論する機会を設けることにしました。
成熟したデザイン界のためにはちゃんとした検証が必要だと考えます。
日時 :2016年9月30日(金)15:00~18:00
会場 :天神イムズ11F
デジタルハリウッド福岡校 セミナールーム
福岡市中央区天神1-7-11
⚫参加料 : 1,000円
主催 : 一般社団法人福岡デザインアクション [FUDA] 共催:フクオカデザインリーグ・デザインカフェ
○第1部 「東京オリンピック2020 エンブレムの真相」
デザインのオリジナリティとは何か
■講師 高北幸矢(たかきた ゆきや)
デザイナー&アーティスト
名古屋造形大学前学長
現清須市はるひ美術館館長
高北デザイン研究所所長
日本を代表する理論派デザイナー&アーティストであり、
清須市はるひ美術館館長・前名古屋造形大学学長の高北幸矢氏が、
東京オリンピック2020エンブレム問題を題材に、デザインにおける類似やオリジナリティについて語ります。
○第2部 パネルディスカッション
■司会・パネラー/サーズ恵美子
プランニングディレクター
Fukuoka Now ゼネラルマネージャー
■パネラー / 高北幸矢
■パネラー / 平松聖悟
デザイナー・デザイン書道家
キャリアデザインエンタープライズ代表
デザイン墨道「聖墨会」代表
■パネラー / 水野 宏
建築家・水野宏建築事務所 代表
日本建築家協会九州支部役員
北九州大学非常勤講師
福岡教育大学非常勤講師
九州産業大学非常勤講師
お申し込みは:
FUDA
一般社団法人福岡デザインアクション
E-mail info@fuda-japan.org